貝類を通して生命現象に迫る 4:生活史

日本生態学会第63回大会(仙台) 自由集会

企画趣旨

貝類(軟体動物)は非常に多様な生態や形態をもつ分類群である.そのため,生態学のみならず進化学や古生物学, 発生生物学など幅広い分野の研究対象として扱われており,それぞれの領域において独自の目的,視点,手法によって研究が進められてきた.ある生命現象を深く理解するためには,様々な分野で培われた研究手法やそれらによって得られた知見をあわせて議論し,さらに分野を超えた学際的な研究を行う必要がある.貝類は,そのための有用な研究対象のひとつといえる. 本集会では貝類(特に腹足類類と二枚貝類)を対象にそれぞれ異なる目的,視点,手法により研究を行なっている若手研究者の講演を通し,各自がどのような目的意識と仮説検証方法をもって現象の理解に臨んでいるかを紹介する.第4回となる今回は,貝類の生活史に着目した研究が生態学研究にどのように貢献することが出来るかを議論したい.

スケジュール・要旨

2016年3月22日 17:00-19:00
仙台国際センター  会議棟 3階 中会議室「白檀」(Room F)[Google Maps]

講演者

  1. 福森 啓晶 (東京大学)
    川と海を旅する巻き貝:河川性アマオブネ科貝類の進化と種多様性
  2. 和田 慎一郎 (森林総合研究所) 体調不良のためキャンセルとなりました.
    空を飛ぶ陸貝とあまり飛ばない陸貝の違い
  3. 椿 玲未 (海洋研究開発機構)
    持ちつ持たれつカイメン暮らし—カイメン共生性二枚貝の生活史—
  4. 前田 太郎 (基礎生物学研究所)
    後生的に葉緑体を獲得するウミウシの生活とそのメカニズム

コメンテータ

  • 狩野 泰則 (東京大学)

企画者連絡先

  • 清水啓介 (海洋研究開発機構)
    k.shimizu.bio14 at gmail.com
  • 野下浩司 (東京大学)
    noshita at morphometrics.jp

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