貝類を通して生命現象に迫る 3:貝類の行動

日本生態学会第62回大会(鹿児島) 自由集会

 

企画趣旨

貝類(軟体動物)は非常に多様な生態や形態をもつ分類群である. そのため,生態学のみならず進化学や古生物学, 発生生物学など幅広い分野の研究対象として扱われており,それぞれの領域において独自の目的,視点,手法によって研究が進められてきた.ある生命現象を深 く理解するためには,様々な分野で培われた研究手法やそれらによって得られた知見をあわせて議論し,さらに分野を超えた学際的な研究を行う必要がある.貝類は,そのための有用な研究対象のひとつといえる. 本集会では貝類(特に腹足類と頭足類)を対象にそれぞれ異なる目的,視点,手法により研究を行なっている若手研究者の講演を通し,各自がどのような目的意識と仮説検証方法をもって現象の理解に臨んでいるかを紹介する.第3回となる今回は,貝類の行動に着目した研究が生態学研究にどのように貢献することが出来るかを議論したい.

 

スケジュール・要旨

2015年 3月 21日 17:30-19:30

講演者

  1. 池田譲 (琉球大学・理)
    海洋維新の傑物ー頭足類にみる知と社会ー
  2. 岩本真裕子(明治大学・総合数理)
    腹足類の這行運動と粘液の効果
  3. 宇高寛子(京都大学・理)
    チャコウラナメクジの季節適応機構
  4. 森井悠太(東北大学・生命科学)
    捕食者が駆動する被食者の行動の多様化:北海道に産する陸産貝類種群の例

コメンテータ

  • 池田譲 (琉球大学・理)

企画者連絡先

  • 清水啓介 (京都大学・理)
    k.shimizu.bio14 at gmail.com
  • 野下浩司 (九州大・システム生命科学)
    noshita at bio-math10.biology.kyushu-u.ac.jp

リンク

日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島)
日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 自由集会要旨